かゆみを止める飲み薬~免疫抑制剤の「ネオーラル」の解説

敏感肌もその症状としてかゆみを伴いますが、アトピー性皮膚炎はその非ではありません。かゆみのせいで夜眠れないということは普通にありますし、血がでるほどかきむしってしまうこともあります。

ステロイド外用薬や保湿剤を使うことで炎症や赤みを抑えることはできてもかゆみが残ってしまうと皮膚を擦ったり、爪で掻いたりしてしまうためまた悪化させてしまうことになります。

かゆみのレベルはアトピーの症状にもよりますし、かゆみの感じ方も人それぞれですが、いずれにせよかゆみを止めることはアトピーの治療において非常に重要なことになります。

このかゆみを止めるために使われるのが抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬(内服薬)になります。一応ステロイドにも飲み薬がありますが、重症~最重症の患者さんのみに使用されるものなので、アトピー治療においては飲み薬というと抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬のことを指します。

※具体的な医薬品名などは数が多いので省略します。

それからかゆみを止める飲み薬については、2008年になって免疫抑制剤の「ネオーラル」という内服薬が使えるようになり、アトピー治療において非常に注目を浴びています。

この「ネオーラル」という飲み薬は登場し、ステロイド外用薬と併用して重症~最重症のアトピー性皮膚炎に使われることが多く、炎症の源であるリンパ球をピンポイントで押さえこんでくれるため、かゆみがピタリと止まるといわれています。

とはいえ、成人のみにしか使えないことや、対象もこれまでの治療で十分な効果が得られなかった方、強い炎症を伴う湿疹が広範囲にある16歳以上の方と限定されるようにかゆみ対策の最後の手段といった感じです。

抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬でダメなら免疫抑制剤という順番なんでしょうね。

かゆみ止め飲み薬はあくまで外用薬をサポートする補助的な役割のものです。軽微なものなら保湿剤だけでもよくなりますし、ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を使うだけでもかゆみを止めることができるからです。

眠れないほどかゆみがひどいとか、掻き毟ってしまう人、外用薬だけではかゆみが止まらない人はあわせて内服薬も一緒に使うということです。かゆみが止まれば肌を引っ掻かなくなる分、肌への刺激や摩擦がなくなり、肌のバリア機能の回復も早くなる効果が期待できます。

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